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舞台『血の婚礼』

すぐそこが東京湾という水路のほとりに立つ巨大な倉庫の一隅で、秘めやかに情熱的に行われる音楽とダンスと詩による祝祭的演劇パフォーマンスです。
スペイン内戦のなか、38歳の若さでファシストによって銃殺された詩人・劇作家のフェデリコ・ガルシア・ロルカの魅力あふれる戯曲です。

客席が舞台を鑑賞する、という通常の演劇とは異なり、祝祭の場の片隅に観客が参加しているという感覚が斬新でした。
長方形(かなり細長い)のスペース、真ん中に林立する柱群はどうしても見切れを生じます。
長方形の隅にずっと居続ける俳優の姿や演奏者の姿は私の席からはほんの少し視界に入るだけでしたが、今回に限ってはそれを「想像する楽しみ」と捉えることができました。
倉庫空間に独特に響く声と音(かりんさんの25弦筝!)、考えつくされた俳優の位置と動きがマイナス要因を補っているとかんじました。

刃物や銃器といった小さな武器が大切な男達の命を奪うことを嘆く大沼百合子さんの「母親」が、男を愛するこの世のすべての女のおもいを代表しています。
元スポーツ選手の呂美さんの、信じられないほど細身なのに伸びやかに躍動するダンスが素敵でした。

下北沢や新宿からはやや遠いですが、最寄の馬車道駅からの道筋は東京の雑踏にはない、横浜ならではの雰囲気があります。
素敵な店構えの飲食店やギャラリーに加えてコンビニもありますので、ついでに他公演のチケット発券などもできて便利です。
日本郵船歴史博物館を通り過ぎて、日本通運と神奈川県警のあいだの通路を左に入ります(私が行ったときは台風接近の雨と風のなか、スタッフが通路の角に立っていて誘導してくれました)。
前回公演『醜い男』のときはエレベーターで上に上がりましたが、今回は(建物に入らず)いったん川まで突き当たってからさらに左折した1階に受付と入り口があります。
会場内の温度は(『醜い男』のときに比べると)意外に暖かかったです。
暑がりの私はむしろ汗ばんでしまうほどでした。



シアタープロジェクト・東京
TPT72
『血の婚礼』
2009年10月2日金曜日~18日日曜日(16+プレビュー1=全17ステージ)
BankART Studio NYK/NYKホール
公演情報
CoRich情報

作:フェデリコ・ガルシア・ロルカ
台本:広田敦郎
演出:門井 均

全席指定 4,500円
学生 3,000円
プレビュー 1,500円(10月2日金曜日18:00~)

べきら観劇日:
2009年10月7日木曜日15:00~

上演時間:約1時間40分(休憩なし)

【物販】
未確認

【当日パンフレット】
TPTフレンズ(←TPTの支援組織です)会員にプログラムが配布されました。



三大悲劇集 血の婚礼 他二篇 (岩波文庫)
三大悲劇集 血の婚礼 他二篇 (岩波文庫)











俳優が走ると「アンダルシアの土煙」が舞い上がります。
秋の花粉症で鼻がむずむず気味の人やコンタクトレンズ使用の人(←べきらは両方とも該当)はいちおうお心構えを。
ただ、煙草に比べれば影響ははるかに少ないです。
(喫煙シーンはありません。)

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