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舞台『悪趣味』

毒気とスピード感、独特の浄瑠璃的抑揚台詞に乗せて人間の真情をさらけ出そうとする中屋敷法仁(作・演出、出演も)ワールドを堪能した作品です。
客演を含めて全26人の俳優陣がそれぞれ眼を離せない個性を高速で発揮するのを追うのにたいへんで観劇1回目はクライマックスがよくわからずに終わってしまい、購入した上演台本を読んでようやく内容を把握したあとに観た2回目の全配役シャッフルの「乱痴気」編は大いに楽しむことができました。
女優が演じた役を男優が、あるいはその逆というふうに「乱」で多くの役の演者の性別が交替したことで人物達の性格が鮮明になったという成果も得ました。
カーテンコールのかっこよさには惚れ惚れします!

冒頭のシーンの最後に「ある天体」が登場したとき、2回観劇して先日テレビ放映でもみた舞台『ムサシ』の最初のシーンにもやはりよく似たこのような「天体」があったのを唐突に思い出しました。
『ムサシ』は報復の連鎖を断ち切ることを人類に訴える作品で、来年2010年にはロンドンとニューヨークでも上演されることになっています。
中屋敷氏が『ムサシ』を意識したかどうかはわかりませんが、『悪趣味』に描かれたこれほどの強い愛をなにかで奪われる事態になったとき、その奪われた当事者にもしも自分がなったならば報復をおもいとどまることなど不可能なのではないかとおもえてしまいます。
愛が極まった先に「人の道に背く」ことが待っているかもしれないという、愛することの喜びのなかにひそむ「怖いもの」をみせられた作品でした。

作品タイトルは、これからずっと記憶に残り続けるとおもいます。
誰でも知っている言葉でこれだけ強烈な印象のタイトルをつけられるのは、付け焼刃ではない読書歴と言葉へのおもいの深さ、言語センスのたまものでしょう。
その豊かさは、突拍子もないけれど普遍性のある一連の役名にも反映されています。



柿喰う客
『悪趣味』
2009年9月4日金曜日~13日日曜日(本痴気編11+乱痴気編2=全13ステージ)
シアタートラム
CoRich情報

作・演出:中屋敷法仁

全席指定
一般:前売 2,800円/当日 3,000円
学生割引、団体割引、初日割引あり。

べきら観劇日:
2009年9月5日土曜日14:00~(本痴気編)
2009年9月10日木曜日14:00~(乱痴気編)

上演時間:1時間40分(休憩なし)

【物販】
プログラム 300円
上演台本 1,000円
オリジナルTシャツ
缶バッジ
トートバッグ
女優陣ポストカード
過去公演上演台本
過去公演DVD
※プログラム内の「中屋敷(劇作家)×中屋敷(演出家)“脳内”対談」、「先取りレビュー」が面白いです。

【当日パンフレット】
B5/4P モノクロ

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