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朝日新聞に演劇人の公共劇場芸術監督就任記事

朝日新聞
2009年9月7日月曜日付け朝刊
p22 文化
演劇人、公共劇場の「顔」に
芸術監督に続々 個性で勝負 発信力重視
藤谷浩二

今年2009年夏に野田秀樹氏が東京芸術劇場の初代芸術監督に就任、また宮本亜門氏が今年11月開場予定の神奈川芸術劇場の芸術監督に就任予定という動きを筆頭に、日本の公共劇場の芸術監督に演劇人が迎え入れられている複数の事例と今後の課題を総括的に扱っています。

私にとっての公共劇場は、「小劇場劇団の入門」としてたいへん頼もしい存在です。
演劇人を芸術監督に迎える公共劇場は、若手演劇人の才能を取り上げることに熱心です。
実作の経験なし、演劇界に友達も知り合いもいないけれど、商業資本の作品にはない、なにやら新鮮な魅力がありそうな小劇場演劇なるものを観てみたい!とおもっても正直なところ最初の頃はなかなか勇気が出ませんでした。
なにかコワいことがあるかもしれない……コアなファンや身内客ばかりで「浮いて」しまうかもしれない……劇場もせまそう……おとなになると、冒険の喜びよりも先にマイナス要因を考えるようになってしまうものです。

現在シアタートラムで新作『悪趣味』(レポ作成中)を上演中の柿喰う客を最初に観劇したのも、世田谷パブリックシアターによる若手劇団育成プロジェクトとしての上演のときでした(『サバンナの掟』/2008年1月/レポ)。
「柿」は当時から評判の高い劇団でしたが、急進的で型破りとの評判になかなか観に行く勇気が出なかったのです。
公共劇場プロジェクトの選別を通った作品だという安心感と整った劇場環境が背中を押してくれました。
作品は予想を裏切らない毒気にあふれていましたが、その斬新な個性が性に合っていっぺんに魅了されてしまい、独自の価値観がしっかり存在していることにも納得して、今や柿ファンとして時間が許すかぎり民間の小さな劇場にも追いかけていくようになっています。

ほかにもこのようにまず公共劇場の企画上演で観に行き、気に入って継続的に通うようになった劇団はいくつかあります。
小劇場演劇のアクの強さや荒削りの魅力、せまくて古いけれど独特の雰囲気と味わいがある民間劇場の世界への入り口を、公共劇場が開いてくれた部分があるのです。
これから小劇場演劇を観たいとおもいつつ躊躇しているおとなの方々にも、このような「公共劇場が提供する小劇場演劇」がひとつのよいきっかけになるのではないかとおもいます。
(劇場での公演には「貸館」と「劇場による企画」がありますが、ここでは後者について述べました。)

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