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舞台『kabutomushi』

テレビや映画で知名度のある俳優と演劇出身の俳優を組み合わせたプロデュース公演です。
いわば商業演劇的な小劇場演劇とでもいえる分野で、演劇のみで育ってきた劇団公演とはひと味異なる華やいだ雰囲気が特徴です。
劇団ROUTE30サイトによれば、構成メンバーである神徳幸治氏と黒木久勝氏のふたりとも映像分野での実績があり、今回の『kabutomushi』でも冒頭で上映される映像の内容とイメージが作品の核になっていました。

閉鎖的な小さな村で暮らす若者達がそれぞれの生きる道を探そうとする物語です。
主人公の学とゆかりが幼い頃にカブトムシを採りに行った森のなかで、学の父親が縊死しているのを発見してしまったことから始まります。
白い霧に満ちた森のなかで子役の男の子と女の子が死体をみつめている映像が強烈な印象でした。
舞台は明るい蕎麦屋の店内(学が引き取られた家)のワンシチュエーションで、事件を忘れたかのように笑顔を絶やさない学と同級生達による笑いの場面がたくさんあり、観ているこちらにはあのショッキングな光景とのギャップが最初はなじまないかんじがしました。
しかし、進行につれて学を始め村の人々の気持ちのなかに事件が今も重い影を落としているのがわかってきます。
映像によって登場人物と観客のあいだに共通体験が生まれ、彼ら彼女らがどのように事件を克服して自分を取り戻すかの過程を共感を抱いて見守ることができました。
蕎麦店の上部に作られた屋外の植え込みの向こうの暗闇に、あの森の存在を感じ続けていました。

ゆかり役新谷真弓さん(ナイロン100℃)の、死の影を映した妖艶さに惹きつけられました。
亡き母親(秋山実希さん、綺麗すぎです!)に抱擁してもらう夢のシーンは、小さな劇場ならではの迫力があります。
ゆかりはこんなふうに母親の肌の暖かさを感じながら抱きしめてもらいたかったのだろうな、……と実感しました。

今回は劇団め組の高橋佐織さん目当てにチケットを取りました。
本家め組では公明正大、凛として潔いイメージの高橋さんが、倒錯と魔性の母性愛を表現するのに驚愕しつつときめきました。
出演場面は少ないながら、この母から逃れることこそが息子にとってのkabutomushiなのだと深く納得させられる偏愛ぶりです。
なかでも禁断のラブシーンには心拍数が上昇!……私が観たのは初日でしたが、回を重ねるに連れさらに官能度をあげていもらいたいとおもいました。



劇団ROUTE30
第3回公演
『kabutomushi』
2009年7月14日火曜日~19日日曜日(全8ステージ)
シアターグリーンBIG TREE THEATER

作:神徳幸治/黒木久勝
演出:神徳幸治

全席指定
前売 3,800円
当日 4,000円

べきら観劇日:
2009年7月14日火曜日19:00~(初日)

上演時間:約2時間分(休憩なし)

【物販】
DVDパンフレット 1,980円
※子役ふたりを含めた出演者全員の動画メッセージが収録されています。
劇中の「森」を連想させる緑の木々をバックに「本日はお越しいただいてありがとうございます!」とひとりひとりがカメラ目線で挨拶してくれるのが嬉しいです。

【当日パンフレット】
未確認

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