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舞台『帰れない夜』

「Active reading」という独特のスタイルで上演される朗読公演です。
公演はすでに終了しました。
朗読といってもいわゆるふつうのお芝居とほとんどかわりませんでした。
舞台セットがあり、小道具もあり、衣装をつけた「演じ手」が作中人物を演じます。
舞台上には本を手にした「語り手」の俳優がいて、物語を読み進めます。
「語り手」がときに「演じ手」を兼ねることもありました。

『あなたをはなさない』
『生きがい』
『縁切り神社』
『昨日公園』
という、すべて異なる原作小説に基づいた4編をオリジナルシナリオ『帰れない夜』がつなぎます。
引越しの挨拶をするために一軒の家を訪ねたヤヨイ(高山奈央子)は、そこにひとりで住む男(内田健介)に魅かれ、次々と本を借りては返すためにその家に通うようになります。
男がヤヨイのために選ぶのが↑上記の4つの物語というわけです。
怖いお話が好き、というヤヨイのリクエストに応えてすべてホラーテイストです。
ヤヨイとちがってオバケが苦手な私は、劇団サイトの公演情報でホラーと知ったときにはどうしよう……と躊躇したのですが、前回の朗読の夜シリーズ『神様の夜』を見逃したことを後悔していましたので――こちらの「フォトギャラリー」にある同公演の画像がとても素敵です!行けばよかった!――、勇気を出してチケットを取りました。
厳密なオバケものは『縁切り神社』のみで、あとは怖いながらも人の優しさと悲しさが伝わるお話でした。
『縁切り神社』はたくさんの鳥居が登場するタイトル映像からすでに恐怖感に襲われ(映像:メリケンサック)、怨念こもる絵馬のシーンには身体がすくんでしまいましたが、結末の前向きさに救われました。
『昨日公園』で「遠藤」を演じた成清正紀さんが、少年遠藤と成人して父親になった遠藤を同じ衣装で瞬時に切り替えるのには舌を巻きました。
生きるにせよ死ぬにせよ、元に戻ることは決してできないことを4話を通して悟った最後に、ヤヨイ自身にも「帰れない」事態が……
カーテンコールのあとに高山さん演じるヤヨイのシルエットが黒く浮かんで闇に溶け込む光景が怖いけれど素敵でした(照明:西本彩<青年団>)。



KAKUTA
KAKUTA Sound Play Series 「朗読の夜」 #5
『帰れない夜』
2009年4月4日土曜日~12日日曜日(全7ステージ)
ザ・スズナリ
※『さとがえり』との2作品同時上演
公演情報
CoRich情報

脚本・構成・演出:桑原裕子

日時指定全席自由(整理番号付き)
前売 3,200円
当日 3,500円
サービス公演 2,800円(前売・当日とも)
※二作品同時購入の場合400円割引 (KAKUTAのみ取り扱い)。
送られてきたチケットにすでに整理番号が印刷されていました。
「開演1時間前に受付で整理番号をもらってどこかで時間をつぶし、開場時刻(開演30分前)の少し前にもどってきて整理番号順に並ぶ」という方式(←私の経験ではこちらのほうが多いです)に比べて手間と時間が省けてありがたかったです。

べきら観劇日:
2009年4月4日土曜日~(初日)

上演時間:約2時間(休憩なし)

【物販】
過去公演DVDほか

【当日パンフレット】
B5/4P
※次回公演予定は2009年10月シアタートラムにて『甘い丘』再演とのことです。
2007年初演のこの作品で私は初めてKAKUTAに出会いました。
劇中、かなり激しい暴力を受ける役の桑原さんをみて「若手女優をこんなふうにあつかうなんて、女性主宰のカクタという人はなんてひどい人なのだろう」と憤慨し、また、「ある身体状況」にある役の成清さんがあまりにリアルで、そういう人がプロの俳優であることに感動したのでした。
劇団名は結成メンバー3人の頭文字であること、成清さんは健常者であること、そしてあの「若手女優」こそ脚本・演出にして主宰の桑原裕子さんであることは、帰宅して劇団サイトの設立由来(「KAKUTAとは」)を読んで初めて知ったのでした。
膨大な数の本に満ちた家から「帰れなくなった」ヤヨイですが、無理やり閉じ込められたわけではなく、「帰りたくない!」とみずから発したひとことがきっかけになっています。
なんだか、観劇の魅力に取り込まれた自分の姿をみるようでした。

コメント

はじめまして

「KAKUTA」で検索して、こちらのブログにお邪魔しています。
「さとがえり」「帰れない夜」をご観劇ありがとうございました。
再演「甘い丘」が10月30日より開幕します。
もしよろしければ、ぜひご来場ください。

>saekoさん
いまさらのご返信になってしまいまして、すみませんでした。
再演「甘い丘」、なつかしく観ました。
舞台美術が初演と反転していたところに「ただの再演ではないものをみせる!」というKAKUTAの心意気を感じました。
DVD化、嬉しいです。
「めぐるめく」も楽しみにしています。
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