スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

舞台『PW Prisoner of War』

戦争で捕虜になり、その結果として生還できたにもかかわらず、世の中に受け入れられない人々が抱える矛盾と心の闇を描き出す作品です。
1997年に紀伊國屋演劇賞個人賞、読売演劇大賞最優秀演出家賞を受賞した作品を12年ぶりに改定しての上演です。
これまで観たガジラ作品は夜のイメージでしたが、今回はオレンジ色の陽光が印象的でした。
敗戦直後のフィリピン・レイテ島や戦後混乱期の日本に照りつける太陽光線が、強い影を伴って登場人物ひとりひとりのほんとうの姿をあばき出します。

人間の極限状態を描くガジラの世界には『かげろふ人』(2007年6月/ベニサン・ピット)以来魅了され続けています。
激しい暴力が登場する暗くて重い世界ですがなぜか観劇後にいやな気持ちが残ることはなく、客席にも女性の姿が意外に多いのです。
今回は、舞台奥から客席に向かって床面が傾斜した開帳場(かいちょうば)でのアクションが圧巻でした。
終演後のバックステージツアーで舞台の上にあがらせてもらえたのですが、客席でみるよりもはるかに傾斜がきつくてしかもずっと狭く感じられ、この過酷な状況であれだけ激しいアクションを繰り広げる俳優陣のすごさにほとほと感心しました(ガジラオフィシャルブログによるレポ)。
柔和な印象のうじきつよしさん演じる刑事が悪鬼のごとき暴行を帰還兵に加えるシーンの凄まじさに、人間に生来備わっている暴力志向をみるおもいでした。
劇団Studio Lifeの小野健太郎さんが客演している作品でもありました。
繊細さと耽美が特徴の本家とはがらりと異なるガジラの世界に、不思議と溶け込んでいる小野さんでした。
戦争に巻き込まれた小心な青年のずるさ、弱さ、愛されたいと願うせつなさが感じられました。

開演前に舞台上で「演出」がありますので、とくに町田マリーさんのファンの方々ははやめに着席なさることをおすすめします。



演劇企画集団THE・ガジラ
『PW Prisoner of War』
2009年3月6日金曜日~15日日曜日(全10ステージ)
本多劇場
公演サイト

作・演出:鐘下辰男

全席指定
前売・当日 5,500円
シードチケット(学生割引) 前売・当日共 3,000円
※ 受付で学生証提示。大学生以下学生・専門学校生・演劇養成所の学生に有効。
(オフィス コットーネのみ取り扱い /土日祝を除く平日のみ枚数限定販売)

べきら観劇日:
2009年3月7日土曜日14:00~

上演時間:2時間(休憩なし)

【物販】
プログラム 600円
過去公演プログラム、Tシャツなど。

【当日パンフレット】
未確認

コメント

非公開コメント

プロフィール

べきら

Author:べきら
観劇の記録です。

Twitter

月別アーカイブ

ブログ内検索

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。