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舞台『ピランデッロのヘンリー四世』

タイトルを最初にみたとき、あのイタリアの劇作家ルイージ・ピランデッロがシェイクスピアの『ヘンリー四世』を改作したもの?面白そう!とおもってしまったのですが、まったくの勘違いでした。
イギリスのヘンリー四世ではなく、ドイツのヘンリー四世です。
カノッサの屈辱で有名な神聖ローマ皇帝ヘンリー四世が主人公で、ドイツ語ではハインリッヒ四世となりますが、ピランデッロの原作戯曲を英訳したものが土台になっているため、英語読みのヘンリー四世となったのです。
原作はただ『ヘンリー四世』なのを、区別するためにあえて作者ピランデッロの名前をつけたのだそうです(プログラムより)。

こういう作品に出会うと、演劇というものをみる人間でいてよかった、とおもいます。
串田和美さん演じるヘンリーが全身の血を絞り出すように孤独をあらわしたとき、90年も前のイタリアの作家と自分のあいだに交信の回路がつながったようでした(『ヘンリー四世』は1922年ミラノで初演)。
白井 晃氏の都会的でスタイリッシュな美意識に支配された空間が、狂気と正気、嘘と現実という主題の対立を鮮明に浮かび上がらせます。

開演前の音楽や、おとなならばいわれずともの注意喚起の前説のいっさいがなく、無音のなかでじっと待っているとやがて遠くから風の気配が迫ってくる幕開けが洗練されていて素敵でした。



財団法人せたがや文化財団
まつもと市民芸術館 芸術監督串田和美プロデュース2009
『ピランデッロのヘンリー四世』
2009年2月12日木曜日~3月1日日曜日(全16ステージ)
シアタートラム
公演情報
※東京公演ののち、宮城県柴田郡(えずこホール)、長野県松本市(まつもと市民芸術館 実験劇場)での公演あり。

作:ルイージ・ピランデッロ
英新訳:トム・ストッパード
翻訳:小宮山智津子
上演台本・演出:白井 晃

全席指定
一般 5,000円
TSSS(TOYOTA Student Support at Setagaya) 2,500円
友の会会員割引 4,500円
世田谷区民割引 4,700円

べきら観劇日:
2009年2月25日水曜日14:00~

上演時間:1時間45分(休憩なし)

【物販】
プログラム 500円

【当日パンフレット】
未確認
※「『ピランデッロのヘンリー四世』をご覧になる前に」A4/1P
カノッサの屈辱とヘンリー四世という人物についての解説をプログラムから抜粋したものです。
記載された知識を前提として話が進みますので、開演前に一読なさることをおすすめします。

【マスコミ掲載情報】
・読売新聞
2009年2月25日付け夕刊(東京最終版)
9面
※↑ネタバレありです。ご注意ください。

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