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舞台『続々オールド・バンチ~カルメン戦場に帰る~』

2006年に3年間の期間限定で始められた、平均年齢が80歳近い高齢者劇団パラダイス一座の最終公演です。
第1回公演の『オールド・バンチ~男たちの挽歌~』(2006年/ザ・スズナリ)は見逃しましたが、第2回公演の『続オールド・バンチ~復讐のヒットパレード~』(2007年/ザ・スズナリ)がとても面白かったのです。
もっともよかったのは、「看板俳優」戌井市郎(いぬいいちろう)さんの艶やかでしなやかな魅力でした。
戌井さんを目当てに、最終公演が上演される本多劇場に出かけました。

主要キャスト8人のうち職業俳優は2名のみで、あとはほとんどが演劇界の重鎮といわれる演出家の人達です。
素敵なひとだわ……と一昨年のザ・スズナリの舞台で私が感じ入った戌井さんは、1937年の文学座創立メンバーであり、現役最高齢の演出家としてたいへん名高い方だったのです。
品のいい色気があって、立ち姿がすっきりしていて、ほおっておけない気持ちにさせる可愛らしさがあるのです。
高めの声にも艶とはりがありました(私、男性の声はやや高めが好きなのです♪)。
今回は前から2~3列目という幸運な席に恵まれ、間近で戌井さんの姿をみることができて胸が高鳴ってしまいました(肌がなめらかできれいなのが印象的でした)。

今から20年前、昭和が終わる日の四谷のゲイバーに集まった人々の物語です。
戦争をひきおこす男という生き物の性(さが)を、ゲイとの関わりで描いた視点に独自さを感じました。
まさかの女装をいかにも楽しげに、かろやかにこなすメンバーの余裕はさすがです。
歌あり、一芸披露のショータイムありと賑やかに客席を楽しませる工夫がされていますが、お祭だけではない、鎮魂と前進のメッセージが伝わります。
「演技に嘘がない」という言葉の通り、実体験の重みを背負った出演者達の存在そのものに希望がありました。
ひょうひょうとした雰囲気の瓜生正美(うりうまさみ)さん――本職は演出家・劇作家――が、かつて第二次大戦で自身が所属していた旧軍隊式の号令を発したときは、背筋にびりっと電流が走るような凄みを感じました。
「ほんもの」だけがもつ迫力です。
人を殺し侵略することを国家によって刷り込まれるという、ほんとうにあったことの無謀さと悲惨さを再現してみせてもらえました。
若くあることが正義のような今の世の中ですが、年齢を重ねた人というのは、負の記憶をも含めた「財産」を持っているのだとおもいました。



流山児★事務所
パラダイス一座最終公演
『続々オールド・バンチ~カルメン戦場に帰る~』
2009年2月8日金曜日~15日火曜日(全9ステージ)
本多劇場

脚本:山元清多
演出:流山児祥

全席指定
前売り・予約 5,000円
当日 5,500円
シルバー割引(65歳以上) 4,000円
学生割引 3,500円
※学生割引は流山児★事務所のみの取扱い。

べきら観劇日:
2009年2月12日木曜日15:00~
※終演後、約50分間のアフタートークがありました。
還暦の流山児さんが青年にみえ、ましてや司会の43歳・制作・オカジマ氏は少年のようにみえてしまいました。

上演時間:1時間40分(休憩なし)

【物販】
プログラム(シナリオ掲載)1,500円
第1回公演、第2回公演のプログラム各 1,000円
ポスター、グッズ、ほか

【当日パンフレット】
A4/4P

毎日.jpより:
http://mainichi.jp/area/tokyo/news/20090204ddlk13040261000c.html

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