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舞台『怪人21面相』

傑作です。
今年2008年はこれまでに110本ほどの演劇作品を観ることができましたが、まちがいなく私のベスト3位に入る作品です。
まるでこの作品のためにセットを組んだような倉庫風の劇場で、わずか60人ほどの観客が息を潜め、むき出しのコンクリート床からの冷え込みに耐えながら日本犯罪史上名高い劇場型犯罪の犯人グループの真の姿を目撃しました。
男性キャストのみ、オンナの話題ゼロ、色恋沙汰無縁という硬派なおとこ芝居に『東京裁判』で俄然魅了されて以来、パラドックス定数はなんとしても見逃したくない劇団になりました。

劇団公式サイトの過去公演情報を読んで、いずれも有名な未解決事件を扱った『三億円事件』『怪人21面相』の2作品はとくに観たいとおもっていましたので、この2008年秋に立て続けに両作品の再演に出会えたのはとても幸運でした(『三億円事件』再演:2008年9月30日~10月5日/OFF OFFシアター)。
作・演出の野木萌葱氏の情報量と想像力、孤高でストイックな手法に今回も圧倒され、同時に「人を信じ、添いたい」という感情が心に沁みこみました。
焦点は犯行のトリック解明や犯人さがしではなく、登場人物4人の生き方とお互いの交わり方、日本人が歩んできた歴史の闇にあります。
一ヵ月前に観た『三億円事件』との連鎖に途中で気付いたときは、糸を織物に仕上げる野木氏の巧みさに舌を巻くおもいでした。
今公演は井内勇希さんが出演しないときいて落胆していたのですが、それも納得できました。

毎回趣向のあるアンケート用紙、今回はヘッダーが「脅迫状」となっていました(笑)
A4版用紙のいちばん下にはセンター揃えで「どくなし あんぜん たべてもへいき(改行)パラドックス定数研究所」(←提出してしまうと手元に残らないので、その前にメモ帳に転記!)と、細部まで楽しませてくれる心遣いが嬉しいです。
先行予約特典はさらなる懲りようで、なつかしい“ひとつぶ300メートル”のお菓子とプラスチックのオマケに「どくなし あんぜん たべてもへいき 怪人21面相」という紙片が添えられています。
なおかつこの3点(お菓子+オマケ+紙片)がいかにも証拠品ぽい透明ビニール袋に入れられ、表面に「鑑識課証拠品保管袋 取扱注意 持ち出し厳禁」と書かれた紙が!……口のなかに優しい甘さが広がるキャラメル、おいしかったです。

なお、ブログ“芸術支援企業の幹部”がつづる 「今日のできごと」内の記事こちらによれば、演劇番組を提供するテアトルプラトーの撮影が入ったそうです。
現場経験に勝るものはないのはたしかですが、どうしても都合がつかなかった人や見逃してしまった人には、映像配信(有料)は救済になるとおもいます。



パラドックス定数
第17項
『怪人21面相』
2008年11月21日金曜日~24日月曜日(全7ステージ)
SPACE EDGE(La Sens情報←劇場外観画像あり)

作・演出:野木萌葱

日時指定・全席自由
前売2,800円
当日3,000円

べきら観劇日:
2008年11月24日月曜日14:00~

上演時間:約2時間(休憩なし)

【物販】
上演台本1,300円
『三億円事件』など過去公演上演台本@1,300円

【当日パンフレット】
B5/2P
・スタッフ表
・SPECIAL THANKS
・MEGAPHONE(次回公演案内+客演案内)
・キャスト表
・怪人21面相の脅迫文
・MONOLOGUE、MEMORY(野木氏からのメッセージ)
・BOOK(グリコ・森永事件関連書籍の紹介)

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