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舞台『MY WAY 【名もなき戦士の詩】』

時代劇の劇団め組が、現代の兵士・自衛隊をとりあげた作品です。
江戸時代の武士が太平の世にあっても戦いを前提とした生き方を定められていたように、実戦を経験することなくひたすら訓練に明け暮れる兵士達の、葛藤する心が中心に描かれていました。
きわどさやあざとさのない(←それらに満ちた芝居もそれはそれで観に行くのですが♪)、め組の綺麗な世界を愛しつつ、まったくちがうところで実はミリタリーもの大好き(ノンフィクション本、小説、ドキュメンタリーなど)な私は、きもの姿の端整な人が血と泥の池に飛び込むようで、いったいどうなるのだろうと期待と心配の両方を抱いて劇場に向かいました。

劇中で語られるように、日本を飛び出し傭兵となって海外の戦場に進んで出ていく日本人の若者が少なからずいることは現実のことです(たとえばこちら)。
戦わない軍隊であることに悩む登場人物達を、作家・合馬百香氏はもっとも大切なのはなにか、というところに導いていきます。
詳しい人には装備、髪型、ふるまいなどに疑問符が浮かぶかもしれませんが、作家が光を当てている場所を探しあてられれば気になることはないとおもいます。
これまでのめ組作品に一貫して描かれてきた、日本人として生きることに対する合馬氏の価値観とメッセージがこめられた、一本通った筋のその通り具合が爽快な作品でした。
笑いも多くありますが、新宮乙矢さんの骨太な佇まいがしっかりと屋台骨を支え、引き締めていました。
わがお慕いする藤原習作さんは笑いパートの筆頭をつとめながら、ラストには想いが未来に受け継がれることへの希望を感じさせました。

今回は現代劇なのでめ組十八番の華麗な剣殺陣は望めないのが残念でした。
もっとも、私が観た過去2回の「劇」小劇場公演(『義経x2』2007年11月、『KUGUTSU傀儡~忘れ得ぬ面影の総司』2006年11月)とも、時代劇ではありましたが抜刀はしても殺陣はなしでしたが。
その代わり、若手劇団員秋本一樹さんのアクションコーディネイトによる格闘シーンが楽しませてくれました(秋本さんの出演はなし)。
運よくA列に座れた回は、あのせまい舞台で目の前で展開されるアクションの迫力に血が沸きました。
A列より前のベンチ席で観ている人達は怖いくらいだったかもしれません。
今年2008年8月の『LADY椿 鹿鳴館狂詩曲』で山本権兵衛を演じた秋本さんが国粋主義者の西野文太郎(丹原新浩さん)に一瞬で投げ技をかけるシーンは印象的でした。
今回最初に投げられるのは、あの人……やや痛々しいのですが、どうか楽までがんばっていただきたいです。

初日終演後の舞台挨拶で藤原さんがコメントしていたように、め組が新しい試みを続けているのをファン歴2年少々に過ぎない私でも感じます。
今年2008年3月『Warriors』のコメディ、8月『LADY椿』の女性メイン、そして今回は久しぶりの現代劇と「シリアスなおとこ芝居の時代劇」ではない作品が続きました。
そして、沖田・近藤・土方の三役すべてに若手が抜擢された来年2009年3月公演『新選組』のチラシが客席に置かれていて、変化がなお続くことを知りました。
『Warriors』での初々しい入木純一さんの沖田をもう一度みられること、たのもしくあたたか味のある秋本さんが演じる近藤、2007年8月『戊辰残照』での会津藩主・松平容保役の好演が印象深い井上真一さんの土方が今から楽しみです。

『MY WAY』初日前日、め組公式サイト内のダイジェスト動画が更新されました(2008年11月4日)。
昨2007年1年間に上演された『鬼夜叉』『戊辰残照』『義経x2』の3作です。
なかでも『鬼夜叉』の、藤原さん演じる将軍と新宮さん演じる鬼夜叉の、哀切きわまる美しいシーンをようやく動画でみられるようになったのが嬉しいです。
私が心惹かれた、私が好きなめ組の世界がここに残されています。



劇団め組
『MY WAY 【名もなき戦士の詩】』
2008年11月5日水曜日~9日日曜日(全10ステージ)
下北沢「劇」小劇場
公演情報

作:合馬百香
演出:与儀英一

全席指定
一般4,000円

べきら観劇日:
2008年11月5日水曜日15:00~(初日)
2008年11月6日木曜日19:00~
<観劇日追記↓>
2008年11月8日土曜日13:00~
2008年11月9日日曜日17:00~(千秋楽)

上演時間:1時間50分(休憩なし)

【物販】
舞台写真@150円×全50枚
※後日郵送(送料無し)
1枚から申し込めます。

【当日パンフレット】
A5/4P
・キャスト一覧
全10名のキャストの兵士姿のカラー画像あり
劇中では純粋な民間人役のキャストも兵士スタイルで写っています。
民間人であってもそれぞれの戦いを戦っているという意味かもしれません。
清水祐美子さん、かっこいい!
・あらすじ
・Special Thanks



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↓参考
第82空挺師団の日本人少尉

コメント

こんにちは。め組公演情報ありがとうございます。
やっと試験が終わりほっとしています。
今回は自衛隊のお話ですか~!?意外ですね。
あらすじと野村さんの役どころを教えて頂けると嬉しいのですが…

>フェイフェイさん
試験、お疲れ様でした♪
自衛隊ものときいて私も驚いたのですが、4回観劇し終えてみればめ組らしい、め組ならではの誠意のこもったとてもいい作品でした。
実戦なき軍隊であることに苦しむ幹部隊員(藤原さん)が、かつて彼が育て今は特殊部隊に選抜されるまでに成長した元部下(新宮さん)から民間のサバイバルスクールの訓練に誘われ、同じ悩みを持つ仲間達とともに訓練に身を投じるなかで生きがいと情熱を取り戻していく、という物語でした。
野村さんはこの訓練に参加する現役の海自掃海部隊の隊員で、「金とオンナ」が原因で妻に離婚された35歳という役でした。
借金苦にあえぎながらも八島さん(サバイルスクール主催者=城太郎さんの秘書)や高橋さん(ルポライター)に色目を使うのを忘れないのですが、心には軍人として熱く燃えるものを抱いているナイスガイ!でした。
酒井さん演じる空自隊員との熱血コンビが大いに笑わせてくれました。

野村さんは今月11月29日からはSPIRAL MOON『SOLITUDE』客演がありますので楽しみです。
『MY WAY』楽日翌日にはもうSPIRALに合流した野村さんの画像がSPIRALサイト内のまわた日記↓にupされていましたね。
http://blog.livedoor.jp/silkcotton/archives/51092225.html

新宮さんの初の客演がようやく実現するのも嬉しいことです。
『MY WAY』で配布された当該公演チラシには公演期間中の受付で予約を受けるほかにMegumiClubでもメール受付すると記載されていましたので、私は公演終了後に自分の仕事日程を確認してからメール予約しようとおもっていたのですが、楽日の11月9日夜からめ組HPが閲覧不可能になっていますので、今はまずそちらの回復を待っている状況です。
客演先団体のサイトにも公演情報が出ました↓
projectDREAMER公演2008
『アメノキオク…』
http://www.projectdreamer.com/info.html
ダブルキャストですが、新宮さんはシングルなので全回出演するとのことです(←『MY WAY』千秋楽後の舞台挨拶で新宮さん自身が告知していました)。
年末には石原さんの『Sunshine』、来年1月には藤原さんの『in fantasioso』もありますね。

『カリフォルニア物語』で藤原さんと父子役で共演したHILUMAさんが今回も観劇レポと藤原さんとのツーショット画像をご自身のブログにupしてくれていますね↓
http://blog.livedoor.jp/hilumaheaven/archives/55172393.html
あの上品なスーツ姿の弁護士がこんな野戦兵士に変身するなんて……俳優さんの力に今回も感服です。
千秋楽後のお見送りで、雨のなか傘もささずに劇場前の路上にたたずむ藤原さんの迷彩服姿はかっこよかったです(相変わらず遠くから見守り派の私でした……)。
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