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舞台『ラーバルメモリ~larval Memory~』

人間の血液に記憶情報を埋め込んで伝達していく「未来型吸血鬼」を主題にしたバイオSFファンタジーです。
数分単位の短いシーンを矢継ぎ早に繰り広げて2時間半を一気に突っ走る展開はまるでアニメかゲームをみているようで、膨大なきっかけをこなす俳優陣がスポーツ選手のようにもみえてきます。
記憶装置ラーバルメモリは人間の欲望を満たす手段となり、宗教団体やギャングが暗躍します。
主人公の高校生・細羽蒼真(ほそばそうま)とその周囲の人々がこのラーバルメモリを巡るあらそいごとに巻き込まれていくのが全3部作シリーズの第一弾にあたる今作です。
どんどん人が死にますが次々に生き返りますし、主要な登場人物達も殴られようが撃たれようがすぐに復帰して何事もなかったかのようです。
アニメもゲームも最初は人の動きを模倣していたものが、今や生きている人間がアニメやゲームのように演じる「実写版」ならぬ「実演版」のようなかんじでした。
打撃の効果音が軽快なのもゲーム感覚です。
とはいえスピード感には引き込まれるものがあり、とくに呼び物のアクションは見応えがありました。
なかでも怪党セセリ役NAO-Gさんの動きが伸びやかで美しく、金髪の巨漢怪党ベルゼブブ役今日平さんとの一騎打ちは迫力満点でした。

今年2008年夏の小劇場演劇界で大きな注目を集めていた佐藤佐吉演劇祭2008の参加作品のひとつである『僕らの声の届かない場所』空想組曲)――静かで綺麗な作品でした――で「夜虫(よるむし)」という情念を擬人化した存在を魅力的に演じていたのが今公演でRedキャストの細羽蒼真を演じている松崎史也さんでした。
松崎さんの次回出演作ということで『ラーバルメモリ』というタイトルをなんとなく覚えていたところ、劇団め組横山千春さんが客演するとわかってチケットをとりました。
いくつかの役がRedキャストとBlueキャストのダブルキャストで演じられます(私が観た初日はRedキャスト)。
横山さんはShadowflyというアクションアンサンブルの一員として両チーム共通で登場します。
つい一ヵ月前に同じこの劇場で上演されていた劇団め組公演『LADY椿 鹿鳴館狂詩曲』では優雅なドレスの貴婦人を演じていた横山さんが、全身から殺気が立ちのぼるような戦闘員に変身していました。
命令されればなんの躊躇もなく人を殺しそうな(!)冷酷な雰囲気が際立っていて、言葉はなくても人物がくっきりと存在していました。
アクションシーンは5ヵ月前のめ組3月公演『Warriors』での忍者「伊賀のお軽」を思い出しますが、人間の心をとりもどしたお軽とは異なり、最後まで徹底して感情のない戦闘員でした。
大勢のなかのたったひとりでもやられて倒れながらはける(退場する)間際に素にもどってしまわれると観ているほうは興ざめしてしまうのですが(アクション主体のエンターテイメント系演目でときどき遭遇)、本家のていねいできっちりとした作風がしみこんでいる横山さんはどのシーンでも最後の瞬間まで物語世界を体現していました。
二の腕にナイフを装着した姿がかっこいい!……わが愛読書『亡国のイージス』に登場する声を失った北の工作員・静姫(ジョンヒ)を思い出しました(映画ではなく、原作のほうのイメージで)。
公演特設サイトのキャストプロフィール画像こちらは対照的にとても可愛いですね♪――こういう表情も本家ではなかなかみられないので(貴婦人とか忍者とか武家女性だったりするので)新鮮でした。

観劇日に送信される確認メールはとてもありがたいですし、今回はとくに上演時間情報(2時間30分休憩なし!)が、心と体の準備をすることができて助かりました(劇団ブログのこちらにも)。
座席に置かれたアンケート記入用鉛筆(消しゴム付き)がよくある樹脂製の持ち手の短いタイプよりも書きやすくて親切でした(上演中の置き場所にやや困りましたが……)。
座席はA~E列が平場の折りたたみ椅子席、F列以降は階段状の固定席になります。
通路の構造上、F列の人が着席したあとにG列以降の固定席に入るのはせまくて難儀になりますので、チケット送付を選んだ方で席番を確認できる方はなるべくはやめに到着なさることをおすすめします。
開演5分前くらいにキャストによる楽しい寸劇風の前説がありました。



DMF
Vol.5
『ラーバルメモリ~larval Memory~』
公演特設サイト
2008年9月11日木曜日~15日月曜日(全8ステージ)
SPACE107

作・演出:宮城陽亮

全席指定
前売3,500円
当日4,000円

べきら観劇日:
2008年9月11日木曜日19:00~(初日/Redキャスト)

上演時間:2時30間分(休憩なし)

【物販】
過去公演DVD

【当日パンフレット】
A4/4P
・登場人物相関図
細羽門起(ほそばもんき)+細羽蒼真(ほそばそうま)の兄弟を中心として、警察、宗教団体、ギャングチームとグループ別の登場人物相関図です。
音だけできいていた名前を、終演後にこういう字だったのか!と確認できるルビが親切です。
モンキー(←ニックネーム?)かとおもっていたら「門起」だったのね……、ミヤマさんて「深山」だったんだ……少女マンガがふわりと動き出したようなあまりの美形(山本 卓さん)ゆえの「美山」かとおもった……などなど。
・重要単語集
・キャスト表
・公演情報(今後の予定)
・劇団オーディション、ワークショップ、スタッフ募集、DMF出張ダンス振付、DMFグッズ情報など
・スタッフ表
・協力団体
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