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舞台『LADY椿 鹿鳴館狂詩曲』初日舞台挨拶

劇団め組8月公演『LADY椿 鹿鳴館狂詩曲(ロクメイカンラプソディ)』(2008年8月1日~5日/公演情報)の初日舞台挨拶レポです。
9月に入った東京は驚くほど日も短くなり、暑さはまだ粘り強く残りながらも朝夕の風はひんやりと秋めいてきました。
夏のエネルギーが最高潮に達していた1ヵ月前の新宿・SPACE107での初日幕開けをなつかしくおもいおこします。

黒髪に鮮やかな赤い椿、その赤が引き立つグリーンの重厚感ある生地のドレスを着た「鹿鳴館の花」ヒロイン糸子役の高橋佐織さんが、夫のル・ジャンドル将軍役藤原習作さんと腕を組んで舞台中央に立つカーテンコールは、「激動のおとこ芝居」のめ組を見慣れた目には――とは申せファン歴いまだ2年にすぎない身ではありますが――たいへん新鮮な光景でした。
高橋さんを真ん中にして藤原さんと反対側の隣は、ル・ジャンドル夫妻と息子・録太郎(ろくたろう/演・キュートな入木純一さん)との10数年ぶりの再会の功労者であり、物語の陰の主役ともいえる中井桜洲(なかい・おうしゅう)役新宮乙矢さんです。
私が初めてめ組を観たちょうど2年前の2006年8月公演『ASSASSIN彰義隊後日譚』(公演情報)以来、カーテンコールのセンターには藤原さんと新宮さんの美男ふたりが並び立つのが恒例で、舞台挨拶も初日・楽日ともほとんどが新宮さんでした。
それが今回は高橋さんが中央、その両脇を藤原さん(上手側)と新宮さん(下手側)、しかもきもの姿は新宮さんだけで(市松?の半襟、長羽織が素敵でした)あとのふたりは洋装という初めてみるかたちでした。
うしろにはさまざまなデザインの鹿鳴館スタイルのドレスに身を包んだ女優陣8名が勢ぞろいして、なんとも華やかなカーテンコールの光景でした。

舞台挨拶MCは、こちらはいつも通り野村貴浩さんが上手に立ちます。
レイディース、エンド、ジェントルメン!と劇中の森 有礼のセリフを再現しての口上でした。
森が白手袋を床に叩きつけて暴言の黒田清隆(演・酒井尊之さん)に決闘を申し入れるシーンは迫力がありました。
野村さんに紹介された高橋さんが、初日が無事に開けたことに対するお礼の挨拶を上気した様子で言葉短く披露すると、(こういう挨拶は)慣れていないのでお許しください、と野村さんのフォローが入ります。
これを受けた高橋さんが豪華な白いレースがほどこされた胸元を右手で押さえて「はい、緊張しました!」というアピールを客席に投げかけると、彼女の左手をとっていた藤原さんがすかさずその耳元に「……」となにごとかを囁きかけました。
「お疲れ」――?
「よかったよ」――?
「可愛い♪」――?
内容は想像するしかありませんが、その瞬間に高橋さんの表情が嬉しそうにぱっ!と輝きました。

藤原さんファンとしましては、妬(や)けましたねぇ~(笑)
藤原さんがそのときどきの相手役に対して表現するこのような慈愛の感情が私はとても好きで、役の性別、俳優さんの性別はいろいろでもそのたびに憧憬を抱いてしまいます。
いつもカップルを組む新宮乙矢さんに対しても、客演のオール男優舞台『カリフォルニア物語』での本役マイケルとして美貌の妻シャーロット役吉田隆太さんに対しても、裏キャストのルシンダ(←藤原さんの女っぷり、見事でした!)として元恋人リロイや主人公ヒースに対しても、カーテンコールや演技のなかのふとした瞬間に目下を包み込むような感覚がみてとれて、しみじみと気持ちが潤うのです。
観客にそうおもわせるのも俳優としての力量のうちなのでしょうが、演技そのものに上乗せされる、その俳優さん固有のこういった持ち味を楽しむのも生身の舞台ならではのことだとおもいます。

3月公演『Warriors』では初のコメディー、そして今回の8月公演ではこれも初の女性路線と新たな方向を打ち出そうとする劇団の姿勢を感じます。
若い世代の小劇場劇団のあいだでは、客演やプロデュース公演による攪拌的人材交流が今さかんに行われています。
このような状況のなか、設立以来22年を積み重ねてきため組が「純粋培養」路線(劇団員が外部に出ることはあり)を保ちつつどう新しさを打ち出すのか、いいかえれば「安心」と「新鮮な驚き」という相反するのぞみをいかに実現してみせてくれるのか、わがままなファンとしましては期待に胸ふくらませつつ見守っていきたいとおもうのです。



べきらふぃある:
舞台『LADY椿 鹿鳴館狂詩曲』
『LADY椿 鹿鳴館狂詩曲』舞台写真



エドの舞踏会―山田風太郎明治小説全集〈8〉 (ちくま文庫)

コメント

はじめまして

フラフラさまよっていたらたどり着きました☆

また遊びに来ますね。

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