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2008年5月の観劇

『毛皮のマリー』
『狂人教育』
『日本語を読む~リーディング形式による上演~ C 彦六大いに笑ふ』
『hg』
『わが魂は輝く水なり-源平北越流誌-』
『HYMNS-ヒムス-』
『第17捕虜収容所』
『田中さんの青空』
『日本語を読む~リーディング形式による上演~ H 城塞』
『エンバース~燃え尽きぬものら~』
『風のつめたき櫻かな―久保田万太郎作品集より―』
『誰ソ彼』
計12演目
※私・べきらが観劇した順、★は当『べきらふぁいる』レポへのリンクです。


5月は『hg』と『エンバース~燃え尽きぬものら~』の2作品が強く印象に残りました。
これを上演せずにはいられない!という当事者のやむにやまれぬ意欲が肌に刺さるような感じでした。

天女の羽衣ってきっとこうなのでしょうね、とおもった白い衣裳と艶やかな長い黒髪が風を受けてひらめく夢のように美しい尾上菊之助さんの立ち姿が忘れられない『わが魂は輝く水なり』でした。
父役野村萬斎さん(狂言=白塗りしない)の白塗り化粧を息子役菊之助さん(歌舞伎=白塗り得意)がぱたぱたぱたぱた叩いて直してあげるところは、微笑ましいと同時にとても贅沢で貴重なシーンに立ち会っている喜びを噛みしめました。

お笑い+小劇場+目を疑うほど可愛くかっこよい映像系タレントさんが組んだ『誰ソ彼』もめったにない出会いでした。
小劇場ファンの私としては、劇中で主役・玉置玲央さんの体から炎のような怒気がむらッと立ちのぼる瞬間と、今年1月の『サバンナの掟』では魔女的な総理大臣だった岡田あがささんのせつない女の子ぶりをみたときに来てよかったとおもいました。

リーディングという形式にはなじみがなくて、正直なところ注目している演出家(KAKUTAの桑原裕子さん、演劇集団円の森新太郎さん)が登場するアフタートークのほうを目当てでチケットを取った『日本語を読む~リーディング形式による上演~』でしたが、案に相違してたいへん見ごたえがありました。
これで2,000円は申し訳ないくらい良心的なチケット代金です(世田谷パブリックシアター友の会会員である私はさらにお得な1,500円!)。



6月の観劇予定は、


世田谷パブリックシアターと同じく公立劇場の独自企画ということでは6月から始まる新国立劇場『シリーズ・同時代』3部作が楽しみです。
同劇場の会員組織であるクラブ・ジ・アトレを通して「3作品特別割引通し券」を申し込んだとき(2008年3月5日締め切りでした)はずいぶんと先のことのように感じましたが、もう来週には第1作目『鳥瞰図』の幕が開きます(6月11日水曜日初日)。
若手劇作家と経験豊富な演出家との組み合わせはどれも注目度が高いですが、なかでもトリの『まほろば』がワクワクさせられます。
蓬莱隆太作・栗山民也演出というだけでも期待がふくらむのに、主演が『THE BEE』日本語ヴァージョン(←チケットがとれなかったのでテレビ放映でみました)や先日の『わが魂は輝く水なり』でその魅力ある凄みに圧倒された秋山菜津子さんなのですから。

5月末に『誰ソ彼』で共演したばかりの玉置玲央さんと岡田あがささんがそれぞれの本家劇団にもどっての『俺を縛れ!』(←玉置さん/柿喰う客)、『I do I want』(←岡田さん/空間ゼリー)もあります。
人気急上昇中の劇団柿喰う客第13回公演『俺を縛れ!』には花組芝居の堀越 涼さんと丸川敬之さんが客演するのも楽しみですし、終演後のイベント(千秋楽以外の毎ステージ後にアフタートークやポストパフォーマンストークが開催されるというサービスぶり!)でハンサムな中屋敷法仁主宰(作・演出)の話がきけるというのも嬉しいことです。
『サバンナの掟』で堀越さんの自傷刑事と玉置さんの赤毛女子高生が“chッ”と高い音をたててキスするところ、かっこよかったです……。
『俺を縛れ!』はまた王子小劇場が開催する佐藤佐吉演劇祭2008で上演される8作品の第1弾でもあります。
柿喰う客以外も面白そうな劇団ばかりなのでぜひ全作品を観たいのですが、夏の暑さに体力が続くかどうかが不安なところです(第1作目の『俺を縛れ!』の初日6月18日から8作目の劇団競泳水着『真剣恋愛』千秋楽9月3日までの約2ヵ月半におよぶ“夏祭”ですから)。

夏祭りといえば、評判をきいていたコクーン歌舞伎『夏祭浪花鑑(なつまつりなにわかがみ)』を三演目の今年やっと観られることになりました。
いつもは粗食な私ですが(その分をチケット代に、笑)新橋演舞場や明治座、歌舞伎座などに行くときだけは「お芝居見物」気分を満喫するため劇場内のお店で優雅にお食事する贅沢を自分に許すことにしていまして、今回はシアターコクーンだけれど歌舞伎なので例外的にこちらを注文してみようかな、と思案中です。
でも今月6月は演舞場で新派公演『鹿鳴館』(三島由紀夫原作)もあるので、2度も贅沢するのはいかがなものかしら、ともおもってしまいます(劇場2階「雪月花」の季節のごはん膳が美味しいのですよね)。
新派には縁がなかったのですが、今年8月に劇団め組が『LADY 椿 鹿鳴館狂詩曲』でこれまでの「男の時代劇」ではない女性メインの新作を打ち出すということなので、鹿鳴館ものというところに興味を抱いてチケットを取りました。

9月公演のことになりますが、激動の男芝居という点でめ組とともに好きな劇団ZAPPAがやはり新機軸として女性に焦点を当てた新作『花 hana』を上演するというのは――それはそれでもちろん楽しみなのですが――偶然の一致なのか、あるいは9.11以来のテロや暴力を忌避する世の中の気持ちが敏感に反映されているのかともおもったりします。
たしかに今年1月に観た新感線プロデュース いのうえ歌舞伎☆號『IZO』でも、青木 豪脚本の基調は暴力否定→武士否定にあると感じましたし、あらゆる面で今の日本の演劇界が用意できる最高の人財が投じられているはずの↑『わが魂は~』の殺陣シーンが意外なほど素っ気無かったのもこの流れかもしれません。
暴力がおぞましいものであることは当然すぎるほど当然のことなのですが、そのいっぽう、脆弱な存在である私には創造作品のなかの腕力の存在に強く憧れる気持ちがあるのです。
とくに、時代劇という財産のなかでも高い技術を持った剣殺陣は素晴らしいエンターテインメントだとおもいます。
め組にもZAPPAにも、せっかくの華ある技術をどうか眠らせないでほしいとファンは願っています。
剣殺陣好きとしては、6月は久しぶりの快賊船『RISE』で楽しませてもらおうと期待しています。

激動芝居と対照的に、エネルギーが潜行するように静かな世界をみせてくれるSPIRAL MOONの待ち遠しかった半年ぶりの公演『日射し』もようやく幕開けです。

ほかにも観たい公演はまだまだあって、カレンダーをじ~っと睨んでは時間と体力のやりくりに頭を痛めています。

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