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舞台『飛ぶ痛み』

隔離された孤島で極秘に行われている「人の痛覚を他人に移植する=痛みを飛ばす」プロジェクトという発想がとても斬新でした。

余命少ない末期患者や自傷癖のある人、彼らを治療し観察する職員、医師、同意して痛みを引き受けている人などが登場します。

SF、コメディー、サイコホラー、恋愛ドラマなどいろいろな顔を持つ多面体のような作品です。

たくさんのメッセージがこめられていて、観る人によってどの部分を受けとめるかはさまざまだとおもいます。

肉体的な痛みを飛ばす技術にも精神的な痛みは飛ばせない、すなわち他人の心の痛みを実感することは不可能、というところに私は感じ入るものがありました。

不可能と承知したうえでなお、無自覚に人に痛みを与えることを極力少なくするよう努力したい、自分自身も痛みに独り耐える強さを持ちたい、とおもうのです。



劇団柿喰う客制作の田中沙織さん(田中さんのブログ)が女優として出演なさるのが小劇場演劇ファンのあいだで評判になった作品でもあります。

時間堂『ピンポン、のような』(2007年4月/王子小劇場)でのホスピタリティあふれる前説や、公演に先立って行われたWIP(ワークインプログレス)会場での包み込むような心優しい対応にすっかり隠れ田中さんファンになっていた私も大いに楽しみにしていました。

田中さんの可憐な雰囲気を活かしながら、心に暗闇を抱えている「鶴ちゃん」の苦悩、怖さがひたひたと感じられて女優・田中沙織の力に感服させられました。

注目度が高まっている柿喰う客の制作として多忙なこととはおもいますが、いつかまた舞台の上に立つ姿を見せていただきたいと願います。



キリンバズウカ
『飛ぶ痛み』
2008年4月25日金曜日~29日火曜日(7+追加2=全9ステージ)
王子小劇場

脚本・演出:登米裕一

全席自由・日時指定・当日精算
前売2,500円
当日2,800円
受付開始は開演の45分前、開場は開演の30分前
↑私の観劇回は15時開演でした。受付開始時刻の5分くらい前に劇場に到着するとすでに5~6人が待っていました。まだ閉じられている劇場入り口の半透明ガラス(?)のドアを見ると、その回の具体的な時刻=「受付開始14時15分」「開場14時30分」「開演15時」が明記された「開場・開演時刻案内」の紙が貼られていました(24時間表記ではなかったかもしれません)。fringeの公演期間中に役立つツールにあるのと同じだとおもうのですが、とても親切だとおもいました。私の経験では、小劇場の場合、劇団サイトや予約確認メールで受付開始や開場の時刻を確認しておいても実際に当日行くと変更になっていたり遅れたりすることがあるのです。人手も資金も充分でなければやむをえないことでしょうし、実際には10分か15分くらいのずれなので大きな影響はないともいえますが、定時を過ぎてもスタッフの姿もない、なんの掲示もない劇場前で佇んで待っているのは不安なものです。掲示のおかげで安心して待っていられたうえ、定刻ぴったりにドアが開いて受付が始まったのは気持ちのよいことでした。


べきら観劇日:
2007年4月27日日曜日昼の部

上演時間:100分(休憩なし)

【物販】
プログラム販売なし

【当日パンフレット】
A5/4P/2色
キリンバズウカ主宰としての登米裕一氏による「ご挨拶」
キャスト表
スタッフ表
アフタートークGUEST表
スペシャルサンクス(協力先一覧)
追・追加公演決定!!(当初全7ステージの予定だったのが前売り段階でチケット完売となり、4月29日18時半の回が追加になったのに加えてさらに28日15時の回が追加となった告知)
future work(メンバーの今後の予定表/登米氏はアニメ脚本、映画共同脚本、映画主演と多彩な活躍ぶり/田中さんの映像作品『瞼のうら』公演情報出演に注目です)

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