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2008年3月の観劇

『カリフォルニア物語』
『ある結婚の風景』
『三人姉妹』(時間堂)
『フリータイム』
『身毒丸 復活』
『新・こころ』
『さらば、わが愛~覇王別姫』
『葦の籠(アシノカゴ)』
『ミステリア・ブッフ』
『Warriors~デンジャラスな侠(おとこ)達』
計10演目
※私・べきらが観劇した順、★は当『べきらふぁいる』レポへのリンクです。


花粉症でふらふらになりながらも、翻訳ものから時代劇、音楽劇、アングラテイストまで10本の芝居を観ることができました。
ひとつの芝居に複数回通ったことを含めると、観劇回数は19回になります。

4月17日木曜日からは劇団Studio Life(スタジオライフ)『夏の夜の夢』再演が始まります。
つい先日(3月9日日曜日)『カリフォルニア物語』が終演したばかりなのに、舞台世界の繊細な雰囲気とは裏腹の、ライフのタフさには眼を瞠ります。
初演(2006年)を充分楽しんだので、今回の観劇本数は少なめに……ともおもったのですが、新キャストが楽しみで(とくに仲原裕之さんのディミートリアスと、両ハーミアによる裏キャストでのヒポリタ)、結局いつもぐらいの枚数を申し込んでしまいました。

『東京裁判』でぞっこん惚れこんでしまったパラドックス定数の新作『HIDE AND SEEK』、久しぶりのポツドール『顔よ』、TPTを離れたロバート・アラン・アッカーマン氏が設立した演劇集団「ザ・カンパニー」の第1弾『バーム・イン・ギリヤド』が楽しみです。
また、新しい劇団との出会いとしては、キリンバズウカ『飛ぶ痛み』とニットキャップシアター『愛のテール』があります。

4月、5月は暑くなく寒くなく、観劇に最適の気候となるのが嬉しいです。


ずっと観続けていきたい、とおもう好きな劇団・カンパニーや作家、演出家もずいぶんと増えてきました。
好きな小説家の過去作品を多く読んでいればいるほど、新作を読んだときの面白さや理解度が格段に高まるのと同じように、ひとつの演劇集団(作家、演出家)の観劇履歴が蓄積されていくことによって、最新の芝居をより深く味わうことができるようになるのは楽しいことです。
なにしろ小説は絶版にならないかぎり過去作品を手に入れるのは比較的簡単ですが、実体験である演劇の場合は、未見の過去作品を観ることはどう望んでもできないのですから(映像作品化あるいは動画配信されていればまだしも)。
集中して演劇を観るようになってまだようやく2年くらいの私は、いいなとおもうところに出会うたびに「もっとはやくから観ておけばよかった!」と後悔しています。
まったく新規の作品に白紙状態で向かう楽しさはそのままに、これからは「以前と比べながら観る楽しさ」も積み上げていきたいとおもいます。

いっぽう、小説家が作風を変えることがあるように、好きな劇団がそれまでの傾向とは趣の異なる作品を打ち出してきたときは、自分が何を舞台に求めているのかを考えるいい機会になりました。
この2年で、どうやら私はストレートプレイの、せつなく哀しくて救いのない、追い詰められるような雰囲気の作品にもっとも惹かれることがわかってきました。
これは自分でも意外でした(本人の性格はいたって明るいほうです、笑)。
当然、シリアス系の劇団を追いかけることが多くなりますが、劇団が新境地開拓(あるいは私が知る前の過去路線復活)で「音楽」や「コメディー」を打ち出すことがあると、それはそれとして受け止めながらも正直なところ複雑なおもいになってしまいます。
結局、私は劇場で「さがしたい」あるいは「確認したい」「言語化したい」のではないかとおもい至りました――何を、といえばそれは、表面上はそつなく明るくふるまっている自分の内面の奥底にある、暗く不可解な部分ということになるでしょう。

もっとも、その劇団の核である作家(脚本家)の価値観や美意識に共鳴を覚えるうちは、やはり観続けていくだろうともおもいます。
気持ちを弾ませる音楽や笑いの魅力を否定するものではありませんし、路線変更というよりはレパートリーの拡大と考えれば楽しみ方の視野が広がるというものですから。

そういえば、私が好きな劇団・カンパニーのなかでも暗いことではトップクラス(笑)といえる演劇企画集団THE・ガジラ主宰の鐘下辰男氏の発言に、↓このようなものがありました(私の記憶ですので正確な再現ではありません)。

舞台『新・雨月物語』2008年1月29日火曜日夜の部終演後のトークセッションで、会場の女性客からの「暗くて陰惨な作品ばかり作るのは子どもの頃になにかあったからですか?」という質問に対して鐘下氏が笑いながら「そういうわけではなく、非日常的な事態が起きたときに人がどうなってしまうかに興味があるんです」と答えたあと、出演者のひとり北村有起哉さんがこんな質問を投げかけました(北村さんはこのときも他公演のトークでも、その場に実に適格な質問をしてくれる人なのです)。

北村さん:鐘下さん、ラブコメは作らないんですか?――

鐘下氏:――それ(=ラブコメ)は、日常でやればいいことでしょ。

鐘下氏、かっこいい!です。

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