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舞台『義経x2』

男の激動と細やかな感情を両立させて魅了してくれる劇団座付き作家・合馬百香氏の1年ぶりの新作を楽しみに下北沢に出かけました。
源 義経の生涯をほぼ史実に沿って描きますが、これまでいろいろな歴史ドラマでステレオタイプに描かれてきた人物達の心情が、私達現代に生きる人間のところまで真っ直ぐ届く感情に(それも軽薄になることなく)翻案されているところに清新さを感じました。
特に、兄・頼朝が語る弟・義経の解釈は国民的ヒーローの皮を剥ぎ取るようなおもいきった表現ではっとさせられました。
たしかにそういうことだったのかもしれないと同意しつつも、新宮乙矢さん演じる九郎義経のなんと哀しく愛おしいことか……
九郎を見つめる山本義経(藤原習作さん)の眼差しのせつなさが胸に沁みます。
登場人物の伸ばした手が最前列のベンチシートの観客の頭の上にくるほど密着した「劇」小劇場で源平の壮大な歴史を表すのですから、藤原さん以外の俳優さん達も、眼差しや微細な動きがとても雄弁に響いてくるものがありました。
め組の華麗・緻密・品格ある剣殺陣に心酔している私ですが、この小さな劇場ではその気持ちを封印しなければならないことを昨2006年の『KUGUTSU~忘れ得ぬ面影の総司』で学習しました。
それでも、ある登場人物が剣を抜くシーンが1箇所だけ用意されていて、おもわず瞠目しました。
危なげない確かな剣の扱いに嘆息して満足しました。

開演前の「前説」は新宮さんの声、初日恒例・カーテンコール後の舞台挨拶は上手に立つ野村貴浩さんのMCで新宮さんが丁重なお礼の言葉を述べました。
終演後はこれも恒例の俳優さん達の「お見送り」で劇小前の道路は賑わいに包まれました。
意気地なしの私は俳優さんに声をかける勇気などとてもなく(ほかの劇団のお見送りでも同様なのですが)、盛り上がる話の輪のあいだを通り過ぎて帰ってしまうのですが、この華やかな雰囲気はとても好きです。
今回は出演しない石原幸弘さんが、前回公演『戊辰残照』(2007年8月)の冷徹な桐野利秋と打って変わった爽やかな笑顔で客席案内をしているのが見ていて嬉しかったです。
そして、大輪の花のような合馬氏の姿を初めて目にすることができたのが感激でした。

当日パンフレットの告知によれば、め組次回公演は『Warriors(ウォーリアーズ)~デンジャラスな侠達~』(2008年3月26日水曜日~30日日曜日 池袋芸術劇場小ホール2 公演情報)とのことです。



劇団め組
『義経x2』
2007年11月7日水曜日~11日日曜日(全9ステージ)
「劇」小劇場

作:合馬百香
演出:与儀英一

全席自由3,800円
(日時指定、整理番号順に入場)
※今回、5日間9ステージという“ロングラン”が実現したのは劇団ファンには喜ばしいことでした。
一方、これは意見の分かれるところかもしれませんが、め組クラスになれば「全席自由」は脱却していい段階にあるのではとおもいます。
もし今後も自由席の採用があるならば、ぜひ一部分を指定席にしていただくことを要望します。
料金を均一にするか(劇団6番シードは均一ですね)、指定席割り増しにするかは劇団の判断でどちらでもいいとおもいます。
これまたいろいろな意見があることでしょうが、社会人の私個人としては「ある程度のお金は出しますから安心と時間をください」というのが正直な気持ちです(「関係者席」スペースが大きく、せっかくの若い整理番号が空しく感じられるときはとくにそう感じてしまいます)。

べきら観劇日:
2007年11月7日水曜日夜の部(初日)
<↓追記>
2007年11月9日金曜日昼の部
2007年11月10日土曜日昼の部
2007年11月11日日曜日夜の部(千秋楽)

上演時間:1時間50分(休憩なし)

【物販】
舞台写真@150円×50種類(後日郵送)



・劇団め組公式サイト:
http://www.yogipro.co.jp/index.shtml

・劇団公式サイトによる公演情報:
http://www.yogipro.co.jp/works/hannosyou/yoshitsune.html

・演劇ポータルサイト シアターガイドによる公演情報:
http://www.theaterguide.co.jp/search_result/paid/007694.html
※劇団公式サイトのトップページとは別ショットのの「ふたり義経」画像があります。
チラシ画像の表と裏がupされているのもこのサイトの特長で、資料的価値があります。

・カンフェティ サイトによる公演情報:
http://confetti-web.com/detail.asp?tid=100500

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