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舞台『天使都市』

“わかりにくい芝居”をたまたま続けて2本観ました。
『ニュータウン入口』とこの『天使都市』です。
どちらもはっきりとした起承転結はなく、目の前に淡々と提供される場面とセリフを観る側はただ受けとめていくほかありません。
退屈か、と問われればたしかに否定はできません。
ただ、テレビによく登場する有名タレントさんがわかりやすいラブストーリーを演じる芝居でも、その舞台が自分とどうにも「肌が合わない」ときがごく稀にあり、その場合にはいつのまにかほかのことを考えていたり、舞台を正視するのがつらくなってついに下を向いてしまったりするのです。
この2本を観ているあいだは、わからないながらも気持ちは舞台に惹きつけられ、理解はできませんでしたがそこに込められたなにかに魅力とエネルギーを感じました。



演劇集団 円
仲谷 昇・岸田今日子追悼公演
『天使都市~記録を残さなかった都市の記憶についての演劇的記録~』
2007年10月2日火曜日~14日日曜日(全12ステージ)
ステージ円

作:松田正隆
演出:森新太郎

全席指定
4,500円(一般)
3,500円(学生)
ペアチケット8,000円(一般2枚1組劇団扱いのみ)

べきら観劇日:
2007年10月8日月曜日昼の部

上演時間:1時間25分(休憩なし)



・公演情報:
http://www.en21.co.jp/tenshitoshi.html

・『ニュータウン入口』公式サイト:
http://u-ench.com/newtown/index.html

・読売新聞夕刊(2007年9月26日付け/東京23区配布版):
想像力刺激する空間 演劇集団 円 天使都市

・朝日新聞夕刊(2007年10月5日付け/東京23区配布版):
演劇集団 円「天使都市」 ありし日語る老夫婦に味

・雑誌『シアターガイド』2007年11月号公式サイトP52:
気になるあの人 森新太郎(演劇集団 円)
※熊さんスマイルがキュートな森氏の背中に『天使都市』出演者5人が笑顔を向ける白黒写真あり。


【物販】
・雑誌『悲劇喜劇』2007年11月号(早川書房)1,300円
※戯曲『天使都市』全文掲載
・『見えない都市』(河出文庫)890円
※劇中で引用されます。アマゾンで買おうか迷ったのですが、もしやロビーで販売されているかもしれない、とおもって来たら的中してよかったです。絢爛豪華な宝石のような言葉の集まりに圧倒されました。
・プログラムは無料配布(作・松田正隆、演出・森新太郎、岩松了、三谷 昇の各氏の文章+出演者の記念写真ポーズ撮り下ろし4枚が掲載された充実の内容です。出演者は5人なのに、6人写っている写真がなかに一枚……この髭の男性は?……↑雑誌『シアターガイド』で確認したところ、演出の森氏でした。初演出の『ロンサム・ウェスト』はとても鮮烈な印象の舞台でしたが、今年31歳という若さとは今回初めて知って驚きました。)


悲劇喜劇 2007年 11月号 [雑誌]




見えない都市 (河出文庫)





ややネタバレあり↓
アルゼンチンタンゴに乗せて、静かに踊る一組の老夫婦……『天使都市』のこの場面は素敵でした。
決してホームドラマ的な平和な老後像というわけではなく、ついに意志が通じることのないつらさのようなものを私は感じたのですが、それでも、この場面だけで来てよかったとおもいました。
「年齢を重ねることで生まれるよさ」ということの意味を頭でしかわからないでいた私ですが、目の前の三谷 昇さんと平木久子さんの素晴らしさに一瞬で実感させられました。
努力と感性を継続する強い意志力を持った才能に時間が味方をしたとき、このような結実を観客は享受することができるのだとおもいます。
とくに平木さん……上品で、愛らしくて、綺麗でした。
日々失われていく若さの先にあるものは下降と落胆ばかりではないのだと――努力、才能、天分の美からは遠い位置にある自分ではありますが――希望をもらった気持ちで田原町のステージ円を後にしました。

ついていけなかった戯曲については、これから何度か思い返し、書かれたものを読み、想い巡らせていけばわかってくることもあるだろうと楽観しています。

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