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舞台『夢の唄』

都会で夢を実現しようとする人々を、全4話のオムニバス形式で描く喜劇です。
真っ暗な舞台の下手、スポットライトに浮かぶラジカセから聞こえてくる男女のパーソナリティのおしゃべりで各ストーリーが始まります。
ラジオ番組に寄せられたリスナーからの「夢」についての投書をパーソナリティが紹介するスタイルで物語が進行します。
ばらばらのストーリーが最終話でさりげなくまとめられるのが洒落ていました。
激動の男の世界が描かれる劇団め組のなかで、女性の優しさや哀しさ(ときには怖ろしさ)を演じる美しい八島未来(やしま・みき)さんの外部出演ということで、ことに八島さんの洋服姿を楽しみに出かけました(め組は時代劇主体なので)。
オムニバスということは八島さんはどれか一話のみに出演なのかとおもっていたところ全4話のうち3話に登場、一度は落ち込む各ストーリーが最後には浮上するときに、八島さんの華やかで安定した存在感が希望の明るさを増していたとおもいます。
眼福♪のコスプレにも大いに楽しませてもらいました(詳細は↓ネタバレありレポ参照)。



LIVESプロデュース第9回公演
『夢の唄』
2007年9月5日水曜日~9日日曜日(全7ステージ)
池袋シアターグリーン BOX in BOX THEATER

作・演出:大浜直樹

自由席:前売り3,500円、当日3,800円
指定席:3,800円(劇団前売りのみ)

べきら観劇日:
2007年9月7日金曜日夜の部
※場内ほぼ満席のうえに通路に折りたたみ式の補助椅子が並びました。ただでさえ狭く急勾配のBOX in BOX THEATERの通路を、男性スタッフが無駄のない動きで巧みに客を誘導して座らせていく様子が見ていて気持ちよかったです。失礼ながらやや恰幅の良い体型なのに、補助椅子のために幅が半減した通路をぶつかることもなく泳ぐようにスムーズに行き来し、ときには女性客が座るときに大きなバッグを一時的に持ってあげたり……開幕前のこのような心地よさというのも観劇の楽しさに貢献するものだとおもいました。

上演時間:約2時間強(休憩なし)

公演情報:
http://www.lives.cc/kouen.html

【物販】
プログラム販売なし
配役表配布あり(A4二つ折り/表紙カラー/裏面にモノクロで作・演出 大浜氏の顔写真入り挨拶文、出演者の顔写真・所属劇団・「あなたの夢は?」)



↓ネタバレありレポ(八島さん中心に)
1.「晴れときどき涙」
大学の演劇部の稽古場を訪れた高名な演出家(劇作家?)が、学生達の表面的な演技にもどかしくなり、演技指導に乗り出します。「そんなことでは客の心を鷲づかみにすることはできない!」という指摘は説得力満点ながら、いざ実演してみせた演技があまりにも下手なのに学生達はあきれ果てます。しかし演出家の勢いはとまらずついに台本書き直しの事態に……。
八島さんは演出家につきそう女性記者。記者のわりにはおっとりしていて、写真撮影のタイミングを被写体である演出家から催促されてしまうところが可愛い。黒パンツスーツにカメラを首にかけ、髪は頭頂部でお団子にまとめていました。私・べきらは女なのですが、そのキュートさに目が釘付けになったしまいました(笑)

2.「運命の人」
自分に自信を持てない地味な女性が恋人を求めて結婚紹介所に入会します。親切な女性職員のアドバイスでお見合いパーティに参加してみるものの、好意を抱いた男性とはなぜかすれ違いで言葉を交わすことができなず、逆に関心のない男性から誘われてしまうことに。運命の人は果たして誰なのか。
八島さんは結婚紹介所の職員。黒タイトミニに髪は夜会巻き風にダッカールでまとめています。着物姿しか見たことのない美女がミニスカート姿に!……どきどきして芝居に集中できないのが困りものでした。

3.「エンジェルデビル」
30歳台も後半になってもまだ夢が捨てきれない、売れないヘビメタバンドの「エンジェルデビル」の男達。メンバーのひとりシャアク(「死夜悪苦と書きます)も熱意をもってバンド活動を行っているのですが、恋人の両親には彼の音楽性を理解してもらえません。
この回のみ八島さんの出演はありませんでした。顔は悪魔メイクなのに背中には羽根が生えたオジサンバンドが滑稽で、全4話中もっとも笑うところが多かった回でした。なかでも、初めて女の子ファンが楽屋を訪ねてきたというのに無愛想に振舞っていたメンバー達が、嵐のように彼女ら(無愛想にされてもまったく意に介さず、大はしゃぎしたあと大満足で退場)が帰ったあとしみじみと「……ファンて、いいもんだな……」と喜びを噛みしめるところが微笑ましくてよかったです。

4.「夢」
東北から上京したシローはキャバクラでウェイターのアルバイトをしながら何年も教員採用試験に挑戦し続けてきましたが、故郷の家業を継がなければならなくなり、志半ばにして東京を去ることになりました。シローの最後の勤務日にキャバクラの店長が考えたプレゼントとは、そしてシローが開封を躊躇していた教員二次試験の結果通知の中身は?
八島さんはノースリーブの花柄ワンピース、デコルテに揺れかかるダウンヘアの毛先が艶めかしいキャバクラ嬢でした。店のほかの女の子には大学の演劇部員がいたり、店員にヘビメタバンドのメンバーがいたり、お客さんがどこかで見たような結婚紹介所のパーティ参加者だったりと、夢を求める人達が皆でシローの夢を叶えてあげようと協力して一夜かぎりの模擬授業をプレゼントします。
ここで八島さんは極めつけのセーラー服姿!を披露してくれました。さきほどまでの妖艶さとは打って変わって白いルーズソックスが似合う愛らしい女学生に変身していました。男性の八島ファンはさぞ大喜びなさったことでしょね。

シリアスで激動でせつない(←そこが好きなのですが)め組公演とはまったく異なる、悪い人がひとりもいないほのぼのと心温まるLIVESの世界でした。
ふだんの本家公演では目にすることの出来ない、俳優さんの別角度からの表情を楽しめる外部出演のよさを味わってきました。
小劇場のなかでも観客とのコミュニケーションを重視する劇団は折に触れ個別の客にメールや手紙をくれることがありますが、め組もその例に漏れず、チケット郵送時には八島さんからの綺麗な文字の挨拶文が同封され、公演後にも丁寧なお礼状が届きました。
男優さんからもらう手紙も嬉しいですが、女優さんからの手紙は花を手にとるように心がときめきます。

なお、配役表の「あなたの夢は?」に対する八島さんの回答は「世界ウ○○ン滞在記」でした。
ほかにも「お嫁さん」「宇宙旅行」などいろいろな夢があるなかで、「人の未来を芝居で変える」(by横井ひとみさん)に目がとまりました。
演劇にはたしかにその力があるとおもいます。

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