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藤原習作さん出演、映画『新訳:今昔物語』

舞台演劇ばかり観ているので、映画館に行く時間がなかなか持てません。
それでも話題作の情報だけはチェックするようにしていたところ、少し前の読売新聞で東京藝大大学院の映画専攻第一期生が実習課題として制作した映画10作品が一般向けに劇場公開されるという記事を読んで、興味を抱きました(読売新聞2007年5月11日木曜日付け夕刊/東京23区配布版)。
国立としては初の映画学校の修了作品というところにまず注目し、しかも教授・黒沢 清氏、特別教授・北野 武氏となれば理論先行ではなく作品として面白く出来上がっているのではないかと期待したのです。
でも、東京で公開される期間(2007年5月24日木曜日~6月1日金曜日/連日21時より)はほとんど観劇かあるいは夜9時すぎまでかかる仕事で埋まっていて、見に行くのは無理そうです。
ところがこの10作品のうち2作品に、心酔する俳優・藤原習作さん(劇団め組)が出演していることをたまたま藤原さん情報のネット検索中に知りました(→CINENA TOPICS ONLINE)。
映画は21時スタートのレイトショーなので芝居の夜の部が終わってからでは間に合わない、ということは、なんとか仕事のほうを調整するしか道はありません。
結局、藤原さん出演の2作品(『Wrestler Jeanne』、『渚にて』)を含む4作品が『新訳:今昔物語』(公式サイト)として88分のオムニバス映画にまとめられ、5月25日金曜日から公開されるまさにその初日に辛くも調整という名の仕事現場からの脱走(!)に成功、雨の渋谷の映画館にて珍しい現代の洋服姿の藤原さんの演技を眼に収めることができました(劇団め組は、現在は時代劇を中心に上演しています)。
藤原さんの役は、『Wrestler Jeanne』ではヒロインを救出する(たぶん)刑事で最後のほうに一瞬だけ登場、『渚にて』では(たぶん)任侠道に生きる人で、こちらのほうがセリフも登場時間も多くてファンとして見ごたえがありました。
『渚にて』には劇団め組の酒井尊之さんも同業者役で出演しています。
藤原さん、酒井さんとも劇団公演ではなかなか見られない「悪」の役柄が新鮮で、悪役好きの私は大喜びしました。
とくに酒井さんの暴力性は迫力満点で、先日の劇団春公演『鬼夜叉』での実直な父親ぶりとの対比に舌を巻くおもいでした。
主役青年との銃撃シーンで、ふたりが青年に向かって同時に銃を抜くカットが最高にかっこよかった!です――ただし、ふたりとも後ろ姿ですが(発砲するところはふたりとも正面から映っていましたが、上着の裾をはらい上げて銃を抜く後ろ姿のほうがよかったです)。
上映館のユーロスペースで入手したチラシには藤原さん、酒井さんの名前や写真はなく、また当ブログの記事投稿日現在、劇団め組サイトの劇団員外部出演情報ページでも今回の映画公開の件は確認できていません。
そのため、藤原さん、酒井さんの出演を確認できるのは上述のネット検索で発見したCINENA TOPICS ONLINE、映画公式サイトの『渚にて』紹介ページYahoo!映画による情報などにとどまっています。
なんとかもう少し具体的なふたりの情報はないものかとまたもやあれこれネット検索したところ、↓こちらに撮影合間の貴重な画像がupされていました。

映画作品「新訳:今昔物語」製作BLOG:ロケ弁(2006-05-30)
http://geidai.cocolog-nifty.com/blog/2006/05/post_840a.html
※撮影はちょうど一年前の今頃のような初夏だったのですね。向かって左のスーツ姿が藤原さん、中央が酒井さん、右の女性が主役青年の妹「なぎさ」役安間里恵さん。藤原さんはこの可憐な妹さんを……
(トラックバック送信しましたが、先方には反映されないようです。)

全4作品とも音楽がほとんどなく、16mmフィルムのザラッとした目の粗い画面が淡々と流れていくのが、古典の不思議物語世界を自然に現代劇に変身させていました。
劇団公演では考えられない、新鮮な状況での姿が見られるこのような外部出演はファンにとってありがたいことです。
↑リンクの製作ブログによれば、この映画の携帯配信、DVDリリース、(niftyでの)PODcast・ネット配信などが予定されているとのことですので、そちらも楽しみです(ただし、昨2006年5月26日upの記事こちらですので、その後変更が生じたかもしれません)。
なお、東京藝大大学院映像研究科のサイトによれば、同大学では「映像芸術」分野とともに「舞台芸術」分野を新領域として学内に設ける構想を推進しているとのことです(こちら)。
国立による舞台人養成機関としては新国立劇場研修事業が思い浮かびますが、ここは歌手、ダンサー、俳優などのプレーヤー養成に特化しているのが現状のようです。
今回の映画卒業制作が作るところで終わらず劇場公開まで到達して初めて完結したように、台本、演出から上演にいたるまでの演劇興行全体の流れを学習できるような環境が実現すれば、それまでにない新しい味わいの芝居が観られるのではないかと、演劇ファンとしても期待が膨らみます。



東京藝術大学大学院 映像研究科 映画専攻第1期/黒沢清・北野武ゼミ制作作品
映画『新訳:今昔物語』
2007年5月25日金曜日~6月1日金曜日 連日21時からの1回上映
ユーロスペース2
当日料金600円
特別鑑賞券500円 4回券1,500円(藝大映画週間期間中、自由に使用可)

べきら鑑賞日:2007年5月25日金曜日

上映時間88分

プログラム販売なし、B5版両面カラーチラシあり

↓4作品をオムニバス形式で連続上映
『Wrestler Jeanne』(藤原習作さん出演)
『女の事情』
『見通しの良い道』
『渚にて』(藤原習作さん、酒井尊之さん出演/あと、ライブハウスのマスターはもしかしてめ組の今井彰一さん?)



・映画『新訳:今昔物語』公式サイト:
http://www.new-konjaku.jp/index2.html

・東京芸術大学大学院映像研究科第一期生修了制作展サイト:
http://www.fnm.geidai.ac.jp/eiga_shuryoten/

・ユーロスペース サイトより、藝大映画週間情報:
http://www.eurospace.co.jp/detail.html?no=88

・iza!(産経デジタル運営)による記事:
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/entertainment/movie/46797/(2007-04-08)
※トラックバックしました。

・YOMIURI ONLINEによる記事:
http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/cinema/topics/20070511et02.htm(2007-05-11)

・朝日新聞による記事:
2007年5月19日土曜日付け夕刊(東京23区配布版)
※映画作りに集中した2年間に関する学生の率直なコメントが掲載されています。なかでも、制作資金は外部調達だったため実際に企業を回って出資をあおいだ学生の苦労と達成感のこもった言葉が印象的です。

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