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舞台『ピンポン、のような』ワークインプログレス

レポ追記しました(2007-05-08)

これから上演される舞台公演のリハーサルを一般に公開し、意見を作品に活かすワークインプログレス(WIP)という刺激的なイベントでした。
公演は4月26日木曜日から王子小劇場で始まる『ピンポン、のような』です。
私・べきらは作・演出の黒澤世莉(くろさわ・せり)さんの舞台を昨年観たのですが(『俺の屍を越えていけ』2006年12月王子小劇場/このときの黒澤さんは演出のみ)、ポストパフォーマンストーク(PPT)に俳優さん達とともに登場した黒澤さんの飄々とした人間性と、オープンマインドな芝居作りの姿勢に演出家としてのユニークさを感じました(ちなみに、黒澤さんは男性です)。
当日は黒澤さんが実際に演出なさる光景をまぢかに見られてとても貴重な経験でした。
スタート前、三々五々集まった参加者に黒澤さんみずから飲み物を配ってくれて、べきらも言葉を交わすことができて感激!でした。
詳細はのちほど。



主催:時間堂
協力:小名木正彦
『「ピンポン、のような」ワークインプログレス』
2007年4月16日月曜日
19:30~22:30
d-labo(東京ミッドタウン内)
詳細告知

無料
途中入場、途中退出自由



本公演はこちら↓
※べきら、チケット予約済みです。
時間堂
『ピンポン、のような 』
2007年4月26日木曜日~30日月曜日(祝日)
王子小劇場

作・演出:黒澤世莉

前売り・当日とも1,800円
学生・北区在住者・シニア(60歳以上)1,500円*
*は当日券のみ、要証明



・時間堂2007計画ブログ:
http://blog.livedoor.jp/jtc2007/
※『ピンポン、のような』稽古、WIP、公演の様子が複数エントリーされています。

・時間堂サイト:
http://www.seriseri.com/jikando/
※時間堂は黒澤さんが主宰する演劇ユニットです。

・王子小劇場サイト:
http://www.en-geki.com/
※ブログで劇場スタッフとしての黒澤さんのコメントを読めます。



↓これより追記(2007-05-08)
未来都市のように広大な東京ミッドタウンのなかをきょろきょろしながらようやく探し当てたd-labo(dream-laboratory)は、銀行のお客様相談室兼ラウンジ兼ミニ資料室のような、不思議なリラックス空間でした。
開場時間の午後7時すぎに到着すると、すでに俳優さん達2~3人が中央の円形スペースで身体をほぐしていて、男女制作スタッフがやはり2~3人、黒澤さんの姿もありました。
雨のせいか、私より前に到着していた参加者はまだふたりくらいでした。
私が会場に入ると、俳優さん達がちょっと驚いた様子で、警戒心が走るのがわかりました。
「予約はしていないのですが、いいですか?」(事前に電話でOKはもらっていたのですが、いちおう)とスタッフに訊くと、「……時間堂の、……ですけど……?」と、部屋をまちがえてませんかとでも言いたげな、けげんな様子です。
仕事先から向かったため「会社人間」な雰囲気を脱していなくて、なにかの飛び込みセールスにでもおもわれてまったのか、あるいは私がよほどコワい顔をしているのか(笑)、そのあたりは定かではありませんが、この“警戒反応”は意外でした。
いい意味で、です。
手馴れていない、正直な反応に好ましさを感じました。
「警戒」はあっても、「拒絶」や「排除」は感じませんでした。

今回のWIPに参加したいとおもった動機は、ひとつには演劇ファンとしての純粋な興味からです。
稽古を公開しているカンパニーはほかにもありますが、たぶん演劇関係者の情報交換的な場なのだろうと予想して、一般人の自分は遠慮していました。
小劇場演劇の制作者を応援するサイト『fringe』での紹介記事で今回のWIPのことを知ったのですが、リンクをたどった先の告知に“……また一般の方には、普段ふれる機会の少ない創作現場を体験できる機会となり、演劇の楽しみ方をより豊にするきっかけとなります”という文言があるのを読み、昨2006年12月『俺の屍を~』PPTでの「殻を閉じていない」雰囲気を思い出して参加してみることにしたのです。
もうひとつの動機は、職業的興味でした。
エンタテイメント系ではありませんが、イベント運営の仕事をすることがあるので、演劇カンパニーが一般人を対象に含んだイベントでどういう仕切り方をするのか、参考にさせてもらえることがあるかもしれないとおもったのです。
「初めて」「知らない」は人間にとって恐怖であり、憎悪を呼び起こさせます。
だからこそ、自分がイベントの仕事をするときは開場時間までにそれを押し殺し、緊張を押さえ込み、表情を作ってから(お客様と対面するときの目つきにはとくに注意します)会場のドアを開けます。
しかしそれは、ほんとうは無理をして不自然な状態を作り出していることなのです。
知らない人に見られること、ふだんと違う場所にいることは緊張するのが当然なのです。
作りこんだ接客でなく、自然な状態で参加者を迎え入れているのがいいかんじでした。

定刻午後7時半ちょうどに黒澤さんの挨拶からWIPが始まりました。
威圧的でもなく、無理に盛り上げようともしない、淡々とした雰囲気です。
内容は「ふだんの稽古と同じ」だそうです。
前半はいろいろなゲームなどウォーミングアップ的練習、「おやつの時間」をはさんで『ピンポン、のような』本編リハーサル、最後に交流会というスケジュールでした。
私は「おやつの時間」になったところで退席しました。
私が退席する段階までは予定時間通りの進行でした。
予め時間堂2007ブログにタイムスケジュールが告知されたこと、(少なくとも前半終了までは)その通りに進行が進んだことはありがたかったです(このあと予定がありましたので)。

最終的に22名の参加者があったそうですが、スタート時は10名くらいだったとおもいます。
メモをとる人、椅子から立ち上がって写メールする人(撮影自由)、ふいっと出て行ってしばらくすると戻ってくる人(途中退出自由)、などいろいろな人がいました。
途中から入ってくる人もいます。
演出助手の谷 賢一さんが、今行われていることやゲームの意味、名前を解説してくれます。
「質問もどうぞ」ということで「これはどういう目的ですか?」と訊ねる人もいました。

○○(←俳優さんの名前)、何パー?
50――
○○!
40――
ゲームの合間に黒澤さんが俳優さんの名前をひとりひとり呼んで、(リラックス度の)パーセントを訊きますが、なかなか数値が上がりません。
黒澤さんが何度も「かいほう(解放、あるいは開放?)」「楽しんで」と俳優さん達に話しかけます。
壁の巨大画面(103インチプラズマディスプレイ)に写されていたリアルな地図画像が消されました。
「消したらよくなった」と俳優さんのひとりが言いました。
「(画像があると)文字を追ってしまうから」
ひとりの女優さんの表情が、最初に比べてくっきりとしてきたようでした。
ゲームに黒澤さんも混ざります。
深呼吸をして、楽になろうとしているようでした。
途中から合流する俳優さんがあり、ラボ内の参加者の数も増えてきました。
俳優さん達は新しく入ってくる参加者を警戒しなくなりました。
1時間20分が経過、「おやつの時間」になりました。
最初に比べるとほぐれてきたかんじですが、それでもまだ緊張が残っているようです。
制作の女性が参加者におやつ(キャンディー?)を配って歩きます。
私は時間の関係でここで退席しました。
前半を見たかぎりでの感想は、1時間以上かけても望むレベル(リラックス)が得られないものなのだなとおもうと同時に、あえて強引に引っ張りあげない、自然にそうなるのを受け入れて待つ姿勢を新鮮に感じました。
演劇の稽古というと、軍隊のように強制的で有無を言わせないかんじなのかとおもっていたのは、素人の先入観だったようです。



・作/演出 黒澤世莉さんによるレポ:
http://blog.livedoor.jp/jtc2007/archives/50137352.html

・演出助手 谷 賢一さんによるレポ:
http://blog.livedoor.jp/jtc2007/archives/50135043.html

・制作 田中沙織さんによるレポ:
http://blog.livedoor.jp/jtc2007/archives/50138595.html

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