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『天璋院篤姫』

宮尾登美子原作の同名小説の舞台化です。
わたしの本棚には「昭和59年9月10日 第一刷発行」の上下巻があり、読んだ当時の感動が今も記憶に残っています。
NHKの大河ドラマは少しだけみましたが、あれはあれでとても面白くできているものの原作の香り高さや格調からは遠く、別物とおもうことにしたのでした。
今回の舞台化は主役・内山理名さんの気迫と性根の座った篤姫がまことに頼もしく、甘すぎず引き締まった作品になっているところに好感をもちました。
とくに夫で徳川十三代将軍の家定が亡くなってからは声も一段と低く迫力が増して、聡明で統率力にすぐれた天璋院とはこういう人だったのだろうとおもわせる説得力に満ちています。
宝塚の男役出身の方とはまた異なる味わいの魅力でした。
薩摩時代から徳川幕府崩壊までを4時間(休憩がありますので実質は3時間)におさめるため駆け足感は否めませんが、島津斉彬役西岡徳馬さんが重厚さで引き締めています。

劇団め組の看板俳優新宮乙矢さんが商業演劇の大舞台に登場、というのを楽しみにチケットをとりました。
篤姫が生涯憎み通した十五代将軍徳川慶喜役です。
嫌われ役ですが品を保って極端に走ることなくあくまで「篤姫からみた悪役」という抑えた演出意図がかんじられ、新宮さんはそれによくこたえて動きが少なく短い登場時間で強い印象を残しました。
プログラムのスタッフ表に「脚本協力 合馬百香」とあり、もしかしたらめ組座付き作家の合馬氏による『徳川慶喜』(め組2003年4月公演/新宮さんタイトルロール)からなにか取り入れられたものがあるのかもしれない、と推測しました(わたしはめ組版慶喜を観ていないので判断材料がないのが残念です)。
席は1階ひと桁台列中央でしたので新宮さんの顔もよくみえました。
かつら姿がよく似合っていて、すっかりみちがえました(め組を含むほとんどの小劇場時代劇ではかつらを使いませんので)。
初登場の瞬間は、息子の七五三姿をみたような気持ちになってしまいました(笑)
新宮さんが自身のブログで語っていた、「大政奉還」スタイルでの意外な登場の仕方には驚かされました。
なにしろ今回あそこから登場するのはほかには某ベテランの方だけという稀少価値ある光景です。
今回の公演は、新宮さんを含む演劇出身の若手男優4人が中堅の役どころで健闘でした。
カーテンコールでは幕が上がるとこの4人が最初に挨拶する組です。
晴れがましさにふたたび母モードになりました。

め組からは酒井尊之さんと菊川浩二さんも出演しています。
ふたりとも一幕冒頭から本役以外にもあちらこちらに登場するので、みつけるのが楽みでした。
桜田門外の変や官軍対幕府軍戦のシーンにもたぶん?出ていたのではとおもいます。
少しだけですが剣殺陣もみられました(殺陣:渥美 博)。

先月の『細雪』に続いての明治座観劇になりました。
『細雪』は花道なしでしたが今回は花道があり、浅倉 摂氏コーディネイトによる豪華な打掛姿を楽しめます。
Twitterにも書きましたが食堂の「篤姫弁当」は売り切れがはやいですので、希望の場合は電話予約をお薦めします(食事案内)。
食べそびれたわたしは結局「吉野」1,680円を菊の間でいただきました。
ひとり客でも「○○様」と立て札を用意してくれるのが嬉しいやら気恥ずかしいやら(立て札は着座するとすぐに引き上げられます)。
ボリュームは重からずかといって物足りなさもなく、味付けも濃すぎず薄すぎずでこれはこれでわるくなかったです。
また、今回は商業演劇には珍しくアンケート用紙の配布がありました(劇場入り口で手渡し)。



明治座 二月公演
『天璋院篤姫』
2010年2月4日水曜日~24日水曜日
明治座
公演公式サイト
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原作:宮尾登美子
脚本:長谷川康夫
演出:西川信廣

全席指定
A席(1・2階) 12,000円
B席(3階) 5,000円

べきら観劇日:
2010年2月5日金曜日11:00~

上演時間:4時間(30分間の休憩2回を含む)

【物販】
プログラム 1,000円
篤姫オリジナルグッズ
『天璋院篤姫』原作本(講談社文庫版)

【当日パンフレット】
未確認



(新装版) 天璋院篤姫 (上)
4062142171


(新装版) 天璋院篤姫 (下)
406214218X

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