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2007年11月の観劇

『ワールドトレードセンター』
『義経x2(エックスツー)』
『博多湾岸台風小僧』
『円生と志ん生』
『レインマン』
『野鴨』
『デンキ島―白い家編―』
『ナツひとり』
『欲望という名の電車』
『異人の唄―アンティゴネ』
『しゃんしゃん影法師』
『遥かなるエデン』
『夜のジオラマ』
計13演目

芝居(の成否)は幕開けの5分間できまる、ということをよくききますが、その前に、客席に一歩入った瞬間におもわず息を呑むほど圧倒される素晴らしい美術の舞台に今月はいくつか出会うことができました。

吉祥寺シアターは客席最後部から入場して急勾配の階段通路を降りていくのですが、『博多湾岸台風小僧』では頭上を覆う鬱蒼(うっそう)としたササ藪のトンネルの中に分け入っていきました。
そこはシンプルモダンな吉祥寺シアターではなく、まだ日本が貧しかった昭和の頃の、必死で生きる人たちの情念がうずまく世界でした。
百貨店やたくさんの飲食店が入っている複合ビルのなかの、貸会議室が集まったフロアの廊下のつきあたりにあるドアを入ったとたん、なにかの魔術にかかったのかと呆然としてしまったのが『野鴨』でした。
ひんやりと湿った空気、木の香り……もやのかかった闇の向こうに深い森が出現していたのです。
ふだんは稽古場として使われているスペースで、イプセンの濃密な人間ドラマを堪能しました。
劇場が大きすぎるので敬遠していた新国立劇場(中劇場)のギリシャ悲劇三部作シリーズ――小劇場ならよかったのですが――、鐘下辰男演出だったことに気付いて急きょチケットをとったシリーズ最終作『異人の唄』も、足を踏み入れた瞬時に異世界に連れて行かれました。
10何列目とチケットにあったので後ろのほうかとおもっていましたら実際は前から2番目……膨大な砂を運び込んだ、そこは北国の荒涼とした海岸でした。
芝居の内容は(とくに第1幕)については、つかみきれないもどかしさを感じてしまったのですが、この美術のなかに身を置くことができただけで充分に幸せな経験でした。
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